4 月から帝京大学 理工学部 情報科学科 通信教育課程に 1 年次入学することになったので、入学に至った経緯を書く。
オレのスペック
大学に入学する理由を書く前に、まずオレのスペックを簡単に書いておく。
なぜ大学に行くのか
雑にいうとコンピュータサイエンスを体系的に学ぶため。
高校卒業後に入学した大学ではろくに勉強せずバイトと遊びに明け暮れていた。苦手な科目は避け、なんとなく講義を受け、ギリギリのラインで単位を取り卒業する典型的な悪い例。いま思い返すとバカなことしたなぁとつくづく思う。
アイレット入社後はインフラエンジニアとして叩き上げられ、案件の遂行はもちろんのこと、AWS 認定資格も取得(SAP, DOP)し、APN Ambassador にも選出され、それなりに結果を出してきたと自負している。
ただエンジニアとしての基礎知識が浅すぎると 3 年くらい前から感じていた。具体的には CPU やネットワーク、ストレージ、HTTP、DNS、SSL/TLS、DNS、Linux、プログラミングなど。業務のなかでこれらの知識はごく浅くしか理解しておらず、分からないことがあったらググって解決して忘れてを繰り返していた。今は点と点が線で繋がっていない状態。
「じゃあ本を読むなり手を動かすなりして知識を深めればいいじゃん」という意見はごもっともなのだが、オレは追い込まれないと学ばないタイプなので、重い腰が上がらなかった。業務時間外に勉強すること自体は苦ではない。ただ肝心の一歩目が踏み出せない。ちなみに「追い込まれないと学ばないタイプ」というのは、例えば「〇〇の技術全く分からんけどやってみたいです!」とか技術本の執筆依頼があった時に「やります!」とかいうの。締め切り駆動ともいうのかな。
オレ自身、一生エンジニアとして生きていきたいと考えていて、それで「基礎わかりません」「コード書けません」じゃダサいなと。育休に入っていくつか本を読んでみたけどそれでも理解できないことが多すぎたので、「もう大学いこう」と思って入学を決意した。大学で意識的に学べば、先で述べた基礎技術が体系的に学べるかもしれない、点と点が線で繋がるかもしれない、という具合。今までの借金を返すイメージに近い。うまく言語化できない...
ちなみに研究職に就きたいとか、大学院に行きたいとか、海外で働きたいとかは今のところ考えていない。学んでいく上で変わるかもしれない。
なぜ帝京大か
大きく以下の理由から帝京大の理工学部 情報科学科 通信教育課程を選んだ。
- 通信制で多くの講義を自宅でできる
- 通学できる範囲内
- 授業料が安い
- 学士(工学)の学位を取得することができる
まず自宅で授業を受けられることが大前提としてあった。情報科学科ではテキスト授業、メディア授業、スクーリング授業の 3 つの授業形態があって、テキスト授業とメディア授業は自宅で受けることができて、スクーリング授業は 2,3 日大学に通学して集中的に授業を受ける方式。殆どの授業がテキスト授業とメディア授業で開講されているのはありがたい。また、通学するにしても板橋や宇都宮なので、遠いけど通えなくもない距離感なので良し。
授業料はホントに安くて、初年度は約 20 万、次年度以降は約 15 万円。ありがたい。学位については詳しく調べていないけど、いわゆるコンピュータサイエンス(CS)の学位だと思う(違ってたらごめんなさい)。
1 年次(1 年生)として入学したのは、情報系以外の科目も受講したかったから。今まで避け続けてきた数学だったり、一向に上達しない英語もイチから学びたい。科目等履修生として入学しなかった理由でもある。今は高校数学(数Ⅰ)の勉強を泣きながらしている。
育児しながらの学習
もちろん奥さんとは事前に相談していて、ありがたいことに「やってみたら。私の家事と育児の時間増えるだろうけど頑張ってみる。」との言葉をもらった。本当に感謝しかない。オレもなるべくは家事と育児をしたいが、勉強の時間が増えてくるので今よりは家族との時間が少なくなると思う。今のところストレート(4 年)での卒業は目指していなくて、6, 7 年での卒業を考えている。育休が終わると更に勉強の時間が削られるから。
今後のキャリアとか
約 6 年間インフラエンジニアとして従事してきたが、(すぐではないけど)転職も考えている。で、今後オレはどういうキャリアを歩みたいのかがまだフワッとしていて日々葛藤している。自社サービスを運営している国内の有名どころの企業の採用情報を見ていると、オレの観測範囲内ではインフラエンジニアという職種はないように見受けられた。いまオレの業務内容的には SRE とかが近いのだろうかと思って募集要項を見ると「次のプログラミング言語の利用した開発経験があること」が必須条件としてある。この時点で SRE はないのかな。。という気持ちになる。
次行くとしたら自社サービスを運営している会社でクラウドインフラの設計・構築・運用・コスト最適化・運用/パフォーマンス改善をしたり、必要に応じて何某かのツールを開発したり、OSS に貢献したりしたいが、まだコードを書く力が乏しすぎるのでその底上げからかなぁとは思っている。おそらくオレはソフトウェアエンジニアになりたいんだと思う。たぶん。どなたか相談に乗ってください。。(切実)
なんというか、色々なツールやプラットフォームが OSS として公開されていて、オレはそれに乗っかっているだけで、全然貢献できていないなと。貢献できなくても良いって思う人もいっぱいるし否定する気もないけど、コードを書いて OSS に貢献できるって凄くカッコいい。Twitter でそういう人たちを見るとカッコいいなと思う反面、「オレは。。」となってしまう。人と比べるのは良くないとは分かっていてもレベルの差に愕然としてしまう。
これも大学で学んでいくなかで光が見えてくるかもしれない。今の会社でそういうポジションに就く可能性もあると思っている。
おわりに
高校生の頃にタイムスリップしたいって一兆回くらい思ったけど、過去には戻れないので、あしたから本気だす。
2021/05/24 追記
記載し忘れていました。以下のエントリは大変参考にさせていただきましたmm