meishi2を組み立てた

前回のエントリの続き。

enokawa.hatenablog.jp

Choco60 rev.2 を組み立てる前に、はんだごては 10 数年やっていなかったので練習のために meishi2 を組み立てることにした。結論、やってよかった! 基本的にはビルドガイドを読みながら進めて、途中で迷った時に YouTube も観て参考にしたりした。このエントリでは実際の手順や詰まった部分を備忘録的に残していく。

biacco42.hatenablog.com

youtu.be

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部品確認

ぜんぶあった。

ダイオードのはんだづけ

ついていた白い紙は手で簡単に取れた。「どうやって曲げるん?」と悩んで、最初はピンセットで曲げたけどやりづらく、結局手で曲げた方がはやかった。ビルドガイドに記載の通り向きに注意して穴に通し、はんだづけをした。はんだの融点が 190 度だったのではんだごての温度を 230 度に設定したけど溶けてくれず、270 度に設定しても溶けず、最終的に 320 度にして溶けた。

10 数年ぶりのはんだづけだったが、なんとかできた。はんだつけが終わったら少し冷ましてニッパーで根元を切った。ビルドガイドにも記載がある通り、以下が大事。日和って少なめのはんだを流してしまったので、気持ち多めに流すとよさそうだ。

はんだづけする際は、上記の はんだは温度が高い方に流れる の原則に沿って、まずは繋ぎたいパッド (写真の丸い輪っか状の銀色の部分) と端子 (写真のコンスルーの金色の棒) をはんだごてのコテ先で加熱します。このとき、母材 (繋ぎたいパッドと端子) を温めるのが目的なので、まだはんだ線は 溶かしません 。3 ~ 5 秒程度、十分に母材を温めてから、はんだ線をコテ先につけてはんだを溶かして流します。この時、母材が十分に温まっていれば、自然とはんだが母材に吸い付くように流れます。富士山型になる程度、軽くはんだを流し込んだら、はんだ線を離し、その後にはんだごてを離します。

meishi2 keyboard ビルドガイド - たのしい人生

タクトスイッチのはんだづけ

向きもないので特に困らなかった。タクトスイッチもはんだづけした後にニッパーで根元を切った。

Pro Micro のはんだづけ

ビルドガイド記載の通りコンスルーというものは付属しておらず、ピンヘッダというものが付属していた。コンスルーは片面(部品実装面)のみをはんだづけするだけで OK らしいのだが、ピンヘッダは両面するはんだづけする必要があると。

ピンヘッダの先が短く出ている部分に上から Pro Micro を 12 連の穴 x 2に挿して、PCB にも挿した(伝われ)。Pro Micro の部品実装面からはんだづけするのは固定が難しそうだったので裏側からやった。裏側からはんだづけするにしても、固定は必要そうだったのでマスキングテープ 2 つで Pro Micro と PCB を固定した。

ダイオードの時と違ってはんだづけする間隔が短くて緊張した。無事に終わって、ニッパーで根元を切って(固くて切った線が飛んでった)反対側もはんだづけした。念のため反対側もマスキングテープで固定した。反対側はもともと脚が短かったのでニッパーで切ってない。

キースイッチのはんだづけ

Choco60 rev.2 用に購入したキースイッチ(Kailh Midnight Silent V2 Switch / Tactile)を利用した。35pcs を 2 つ用意していて、Choco60 rev.2 は 62 キー なので 8 個余る。

キースイッチを 4 つはめてマスキングテープで固定し、一気にはんだづけした。これも脚が短いのでニッパーで切っていない。

キーキャップのとりつけ

こちらも Choco60 rev.2 用に購入したキーキャップ(Double Shot Olivia Keycaps)を利用。Choco60 rev.2 では利用しないであろうものを利用した。最初は適当に選んだが、キーキャップ(R1, R2, R3, R4)によって厚みが違うのでバランスが悪かった。なので使わないキーが連続している R4 のキーキャップを選んだ。ひとまずこれで見た目的には完成!

ファームウェアの書き込み

Remap で書き込んだ。特に問題なく書き込めたみたいだ。

meishi2 - Remap

動作確認

デフォルトでは左から順に「ctrl + z」「ctrl + x」「ctrl + c」「ctrl + v」が割り当てられています。

とあるので、なるほどコピペが捗るのだなと。VSCode を開いて適当に文字を入力し、文字を選択した上で左から 3 番目、4 番目のキーを押したが反応せず。。Mac のシステムレポートを確認したがデバイスは認識されている。システム設定が開いている状態でキーを押すとビープ音が鳴る。おかしいな。。はんだの量が少ないかなと思いキースイッチと Pro Micro の部分を追いはんだづけした(はんだ除去はしていない)が解決せず。。

切り分けとしてファームウェアCLI で書き込んでみようと思い ./util/qmk_install.sh コマンドを実行したら brew update が走って「あー時間かかるなぁ」と meishi2 のキーを適当に打鍵してたら update がキャンセルされて ^C の文字が見えて、「あ、オレ Mac やん。。」ということにやっと気づいた。つまり 、「ctrl + z」「ctrl + x」「ctrl + c」「ctrl + v」が「Cmd + z」「Cmd + x」「Cmd + c」「Cmd + v」であると勘違いしていた。大反省。無事 Remap でキーマップを変更して期待通りの挙動となった。結論、ファームウェアを書き込んでいたタイミングで、追いはんだづけせずとも正常に動作していたと思われる。

最後にクッションラバーシールを裏面に貼って終了した。ちなみにクッションよりも余ったの脚の方が長くてガサガサいってるw

完成!

だいぶ遠回りしたが、開梱から動作確認ができるまで約 3 時間かかった。長い。けど動いた時はテンションあがった!残念ながら今使っている MacBook Air の USB ポートが余っておらず meishi2 は暇を持て余している。が、デスクの近くには置いていて、時折手にとってカチャカチャしたりはんだ付けしたところを見つめたり触ったり子どもや奥さんに見せて「パパがつくったんだぞー」自慢したりしている。愛着が湧いている。

次はいよいよ Choco60 rev.2 つくっていくぞ!(もうつくったけど)